平成30年 初期研修(協力型)

初期研修1年目 大野 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
大野 医師

 私は愛媛大学の協力型プログラムとして1年間、松山市民病院で初期研修をさせていただきました。当院では4-5月に麻酔科、処置室を回り、基本的な手技の経験をしてからローテーションが開始されます。ローテーションは指導医の先生の下で病棟業務、手技、外来業務の補助などを行います。
 また8日に1度回ってくる救急日では内科、外科、整形外科、脳外科に分かれて救急対応を行います。研修担当の先生方がどのジャンルの救急対応も経験できるようなローテーションを組んでくださっています。軽症のウォークイン患者から重症の救急搬送患者まで様々な症例を経験することができます。

 当院の研修の長所は①研修医の人数が多すぎないこと、②ローテーションする科をある程度自由に希望させていただけることなどがあると思います。①は各診療科を回る際の人数も、多くて2-3人の少人数であるため、症例の取り合いが起きにくい、手技的な業務も積極的に経験させていただきやすいという利点があります。また、救急日には全研修医が何かしらの救急対応に参加できます。②は、ローテーションの内容は初期研修の間に必須である内科等の指定されている科以外は自由に選択可能であるため、自分の興味のある科を市中病院で経験できます。これは来年大学勤務である私には大きな利点でした。また、当院には残念ながらない神経内科や産婦人科などの科は、連携している愛媛大学附属病院でローテーションさせていただくことが可能です。

 この1年間はどの科を回っている時も熱心に、かつ丁寧に指導してくださる先生ばかりでした。この病院で1年間初期研修を過ごせたおかげで医師として、人として大きく成長することが出来たのではないかと思います。今後当院での研修をされる予定の方々、指導医の先生の下、頑張って充実した研修を送ってください。

初期研修1年目 岡本 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
岡本 医師

 愛媛大学医学部附属病院アイプログラム協力型の研修先である松山市民病院で、1年間研修を行っています。

 協力型の研修先として松山市民病院を選んだ理由は、アットホームな雰囲気の中で自分のペースに合わせて研修をできるという点に魅力を感じたからです。研修のローテーションは希望に沿った形で組んで頂き、指導医の元で上部消化管内視鏡、中心静脈カテーテル留置などの様々な手技を学べます。
 また8日に1回の救急日には、初期研修医は必ず参加し初期対応を含めた入院までの過程に携わることが出来ます。救急日にはcommon diseaseから早急に対応が求められる重症例まで幅広く来院するため、症状から診断し、さらにその後の治療方針を考えるといったかなり実践的な研修を行うことが出来ます。救急日に入院となった患者さんは指導医の先生の元で担当することができ、肺炎、脳梗塞、心不全といった頻度の高い疾患の症例数も豊富です。科の垣根が低く、困ったことがあれば他の科の先生に相談しやすい環境があり、相談した先生方も快く答えてくださります。

 初期研修医には研修医ルームが与えられており、勉強会をしたり、休憩をとったりと自由に過ごせる場所を用意してもらっています。研修医同士で困ったことを相談し合ったり時折息抜きをしたりと、和気あいあいと、のびのびと過ごさせてもらっています。週に1回研修医勉強会を開き、勉強した内容を皆で共有する場も設けています。食堂のご飯がおいしいところも魅力の一つです。手頃な値段で健康に気遣ったメニューが並びます。学会発表にも参加させてもらい、多くの専門家の前でプレゼンをするといった緊張感ある経験もさせてもらいました。その後は自由時間もあり、県外で束の間の気分転換をすることも出来ました。

 私は2年目からは愛媛大学に戻りますが、医師としてのスタートをこの松山市民病院で出来て良かったと1年間の研修を通して改めて感じています。ここで学んだことを生かし、さらに努力を続け医師としてレベルアップしたいと思います。 

初期研修1年目 尾﨑 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
尾﨑 医師

 愛媛大学との協力型プログラムとして市民病院で1年間研修させて頂きました。糖尿病・内分泌内科、血液内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、外科、麻酔科、皮膚科、救急科、精神科をローテートしました。

 市民病院では自分の興味のある科、将来進みたい科など自分の希望に合わせて、内科中心、外科中心など自由に研修プログラムを立てることができます。日常業務については、回った科で行われている様々な手技に参加することができます。CVC挿入、気管挿管、エコー検査、内視鏡検査など多くの手技について、上級医の先生の指導のもと行うことができます。

 次に救急日についてですが、8日に1回の救急日があり、研修医は日勤・準夜勤・深夜勤のどれかの時間帯で必ず救急当番にあたることになります。上級医の先生の指導のもと、内科、外科など様々な症例に対する対応を学ぶことができます。内科では、主に救急車対応や救急外来での診察などを行います。発熱・腹痛といった一般的な症例から、救急搬送された心肺停止といった重症症例まで幅広い症例への対応を学ぶことができます。また外科、整形外科、救急科では外傷への処置、骨折への初期対応などを学ぶことができます。8日に1回と周期は短く少し大変ですが、とても勉強になり様々な経験を積むことができます。

 現在、初期研修医は1年目9名、2年目6名と少人数であり、研修医同士の仲も良く、困った症例や珍しい症例など研修医同士で気軽に相談することができます。また看護師の方々をはじめとしたコメディカルの方々、上級医の先生方がとても優しいところも市民病院の魅力であると思います。このように、研修しやすい環境が整っている病院は少ないのではないかと思います。

 失敗ばかりの1年でしたが、様々なことを学ぶことが出来ました。市民病院で研修できて良かったと思います。これから研修を考えている方はぜひ病院見学をして頂き、市民病院の良さを感じて頂ければと思います。

初期研修1年目 多保 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
多保 医師

 私は愛媛大学病院との協力型プログラムとして松山市民病院で1年間研修させて頂きました。ここで今年1年間の研修を振り返ってみようかと思います。

 私は4月から糖尿病内科、救急科、呼吸器内科、腎臓内科、麻酔科、消化器内科、小児科、循環器内科、放射線科を回りました。どの科の先生も熱心に指導してくださり、とても充実した研修が出来たと思います。市民病院での研修の魅力の1つは8日に1回の二次救急に必ず参加し、上級医と一緒に患者さんの初期対応が出来るところです。普段の外来では研修医が患者さんの初期対応をすることはなかなかないので、この機会はとても貴重です。他の研修病院ではそもそも二次救急をやっていなかったり、やっていたとしても研修医の人数が多くてすべての救急日に参加が出来ないことがありますが、市民病院は研修医の数も多すぎず色々な症例を経験することが出来ました。さらに患者の診察に困ったことがあっても、上級医が必ず一緒に対応してくれるので安心です。私はこの1年間の救急現場で数多くの患者の初期対応を経験でき、自信をつけることが出来たと思います。

 市民病院のもう一つの魅力は各科の垣根が低いことです。研修医と上級医が同じ医局にいるので、困った症例があったときに簡単にコンサルトすることが出来ます。そしてなにより市民病院はコメディカルの皆さんと接しやすいところが魅力です。医者の力だけでは患者さんによりよい治療は提供できません。あくまでチーム医療が基本です。必然的にコメディカルの皆さんと関わることは多くなりますが、研修医だからといった理由で邪険にされたり理不尽に怒られたりすることはありません。いつも優しく、時には厳しく接してくれるコメディカルの人達に支えられ、研修が出来たと思います。

 私は協力型なので来年市民病院に赴任される方々とは一緒に働くことはできませんが、市民病院の魅力については十分伝えられたと思います。私がもう一度昨年に戻ってマッチングを受けるとしても市民病院を選ぶと思います。でも、他の研修病院には他の研修病院の魅力がいっぱいあるとも思いますので、病院見学等で自分にあった病院で研修するのが一番いいと思います。自分のペースでゆっくり研修したい人はぜひ市民病院に見学しに来ることをお勧めします。

初期研修1年目 村上 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
村上 医師

 この松山市民病院に来て早くも1年が経とうとしています。新しい環境で何も分からずおろおろしているばかりであった僕が曲がりなりにも医療人として成り立っているのは、ひとえにこの松山市民病院の事務の方々やコメディカルの皆さん、そして指導して下さった先生方のおかげです。今回は拙いながらも、この松山市民病院で感じた事などを書かせて頂こうと思います。

 まず1つ目としては、この病院はスタッフの方々が皆優しいです。医師国家試験を合格してきたとはいえ、やはり実際の現場では僕たち初期研修医は基本的には分からないことだらけです。周りに迷惑をかけることも沢山あったのですが、コメディカルの皆さんは嫌な顔をせず優しく教えて下さいました。基本的な事務作業から処置などの手技まで様々なことを覚えなければならない僕たちにとって、このように周りがサポートしてくれる環境は非常にありがたく、「ルートをとらせてもらってもいいですか?」「エコーを教えてもらってもいいですか?」などの色々なお願いもしやすかったです。

 2つ目としては、指導医の先生方に非常に熱心な方が多いです。例えば僕たちは5月から救急現場に出ることになります。1日で多くの症例を実践的に経験する事が出来るため、非常に勉強になるのですが、他の人が経験した症例を共有しあえる場が中々ありませんでした。そこでとある先生により、救急日の次の日に研修医が主体となって自分の経験したことをプレゼンし合う場が作られました。また、受け持ちの患者さんに行うCVC挿入や人工呼吸器管理などの細かくも重要なことを、ベッドサイドのみではなく教科書や論文などを用いてしっかりと教えて頂きました。

 3つ目としては、この病院ではゆとりをもって業務を行うことが出来ました。学生の時は「研修医は空き時間が全くないほど仕事があるのだろう」と思っていましたが、実際は自己学習がしっかり出来る時間をちゃんと確保することが出来ました。その時間を自分の興味のある検査や処置の見学にあてることも出来ます。これは自分の反省なのですが、もっとその時間を使って生理検査室に行ってエコーなどを学べばよかった…。もちろん本当に疲れているときはしっかり休むことも出来ます。このように自分で自分をある程度マネジメント出来るのもこの病院の強みだと思います。

 この病院で研修を始めて1年ということは、僕が医師になって1年ということになります。1年前の自分よりはわずかながらも様々な経験をし、成長することが出来たのではないかと思います。これからも色々な病院で様々な経験をして、1人前の医師になるよう精進していこうと思います。

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