令和7年 初期研修医(協力型)

初期研修1年目 近藤 医師

 松山市民病院で臨床研修を行うメリットは数多くありますが、私が特にありがたく感じたのは、研修医がこなすべきタスクに対するサポートが非常に手厚いことです。
 タスクの一例を挙げると、研修医はPG-EPOCという臨床教育評価システムを使い、経験すべき29症候、26疾病・病態の病歴要約を提出する必要があり、特に愛媛大学の協力型臨床研修では1年目でその全てを埋めることが奨励されています。この症例集めは骨の折れる作業で、とても独力でこなせるものではありませんでした。この病院では各科の先生方が足りていない症例について常に気にかけて下さいましたし、臨床研修科の秘書さんの細やかなサポートによりシステムの入力不備や未承認項目などは完璧にフォローされていました。このPG-EPOCというシステムは明文化に乏しい運用をされている印象があり、実際に使用するときは気軽に相談できる同期や頼れる先輩方の存在は必須だと思います。
 同システムを使用して一般内科外来勤務等を登録する必要もあるため、研修医にとっては非常に重要なものですが、研修病院によってはこのような症例集め・システム面は完全に放置されるという噂も耳にするので、松山市民病院を選んで良かったと心から思います。
 松山市民病院は研修医の数が少なくお互いの距離感が近いため、気軽に相談し合える雰囲気になっています。研修医各々が集めた症例数が研修医室に貼り出されており競争心を煽る構造になっていますが、あくまでも穏やかに楽しく、研修医同士で出会いにくい症例についての相談や、症候・疾病についての議論などが自由闊達に行われています。
 研修を続けることで強く実感するようになりましたが、自分一人だけで研修医の仕事をこなすのは大変困難です。医師としての技術や知識を高めることは無論大切なのですが、無事に研修を終えることが何よりも大事です。
 松山市民病院の恵まれた環境のもと、1年間充実した研修生活を送ることができました。関わってくださった全てのスタッフに感謝申し上げます。

初期研修1年目 松本 医師

 2024年4月1日の午前8時前、僕は迷っていた。研修医室がどこにあるのか分からない。事前にメールで場所のお知らせはあったようだが、隣にいる横手君と永頼会館1階で立ち尽くしていた。近くを通りがかった人に研修医室を案内してもらうところから僕の研修医生活はスタートした。というのも自分は松山市民病院に実習に来たことも見学したこともないのだ。研修医室の秘書さんの顔も分からない・・・(>_<)。昨年度に松山市民病院で研修をした知り合いの先輩方に聞いた話が魅力的だったこと、仲がいい友達も松山市民病院で研修する、この2点で僕は松山市民病院を選んだ。時間ギリギリに来る研修医2年目の先輩方に挨拶をした後、同じく今日から社会人となる多職種の方々とともに柚木院長から辞令を受け取った瞬間に医師になるのだという実感がわいた。最初の1週間は院内外で研修をし、その次の週から早速各診療科での研修が始まった。PHSは遠慮なく鳴る。「松本先生、だれだれさんの薬を処方してください。輸液いれてください。発熱していますけどどうしますか?」等など・・・。先生と呼ばれることに若干の違和感を覚えつつも上級医のPHSを鳴らす。1年目の研修はあっという間でした。カルテの書き方すらあやふやだった自分が、患者さんの輸液や抗菌薬、栄養管理、いつ検査するかなどを上級医とともに考え、学び、実践しています。
 何もなければ16時45分に研修医室を後にし、同期と一緒に近くの温泉施設でサウナを3周することができます。残業後は近所の二郎系ラーメン屋へ行き、空腹の胃がちぎれるくらい満腹になることだってできます。
 また、松山市民病院のTシャツのデザインを考えたり、外科の先生に誘われてハーフマラソンに出場したり、新年会(えいらいフェスティバル)で漫才をしたりなど、普通の病院ではできない体験をすることもできました。
 1年目の研修病院が、最初は場所も分からなかった松山市民病院でよかったと心の底から思います。食堂の美味しいご飯を食べたあとなので少し眠くなってきました。今回はこの辺にしておきます。

初期研修1年目 真鍋 医師

 私は、愛媛大学医学部付属病院のプログラムで、1年間松山市民病院で研修させていただきました。1年間で感じ取った魅力を紹介させていただきます。
 まずは、松山市民病院で働かれている職員の皆様がすごく温かく感じました。研修医は4週間ごとに様々な科を回らせていただき経験を積みますが、どの科に行っても指導医の先生方筆頭に様々な職種の方が親切に話しかけていただいたことに非常に感銘を受けました。医師人生の最初の1年間をここ松山市民病院で経験できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
 2つ目は2次救急を経験できたことです。他の救急輪番の病院に行ってもいいのではないかと思う方もいるかもしれません。ただ、この病院ほど丁寧なバックアップと研修医の尊重を同時にかなえてくれる場所はなかなかないのではないかと思います。救急隊の聞き取りから問診、診察、検査、診断、治療に至るまでの一連の流れを、身をもって経験させていただけたこと、またそれをすぐ後ろで指導医の先生方がみていただけていたこと、これはこれからの救急対応をしていくにあたって非常に大きな糧になったと考えています。まだまだ未熟ではありますが、来年からの救急対応も少しは自信をもってできるようになったと思います。ただここで気を抜かずに、引き締めて頑張りたいと思います。
 3つ目は救急カンファレンスがあることです。救急カンファレンスとは、救急日の翌日に研修医を対象に放射線科の先生方が前日の救急日であった症例の画像診断のコツを教えていただけるというものです。Common diseaseから稀な疾患までわかるまで教えていただけました。参加するのはほとんどが研修医ということで質問もしやすい状況で勉強できるのは非常にありがたかったです。
 最後に食堂のご飯がなんといっても安くて美味しいです。食堂に行ってご飯を食べることが楽しかったです。いつも美味しいごはんをありがとうございました。
 ここでは書ききれないくらいたくさんの魅力がまだまだあります。愛媛の研修病院先で困っている学生さんがいたらぜひ一度見学に来てみてください。見学だけでもいろいろな魅力に気付けると思います。

初期研修1年目 三好 医師

 愛媛大学協力型プログラムで1年間研修をさせていただきました。一言で表すととてもおすすめ研修病院ですが、私自身が学生時代に気になっていたことを主に書いていこうと思います。
 私が1年目の病院選びをする中で重要視していたのは、いかに幅広い疾患を診られるかでした。2年目は大学に戻りより専門的な疾患を診る予定だったため1年目のうちにざっくりと各科のcommon diseasesを診てみたいと考えていました。また私は将来内科に進みたいと考えているため、協力型プログラムで選択できる研修病院のうち、より内科が細分化されている病院を選びました。結果、いわゆる風邪のような一般的な疾患から、各内科診療科特有の疾患まで1年間で診ることができました。
 また、二次救急輪番病院であることも重要視したことの一つでした。研修医にとって救急車対応はとても勉強になる一方で、責任が重く何度経験しても身が引き締まる仕事です。当院では研修医と上級医が必ずペアになって診療するため、安心して対応することができます。具体的には、研修医がfirst touchを行う隣で上級医が見守ってくださり、研修医が患者さんに必要な検査や処置を考えて提案し、フィードバックしていただく流れとなります。鑑別疾患、必要な検査や処置を自分で考える癖がつき、さらにその都度上級医に相談できるというのはとても恵まれた環境だと思います。また当院では内科・外科系(外科・整形外科・脳神経外科)・小児科に分かれて救急車対応を行うため、安心した環境で幅広い疾患を経験することができます。
 さらに、研修医が比較的少人数であることも利点の一つだと考えています。先生方をはじめ看護師、その他コメディカルの方からも覚えていただきやすいため、日々の病棟業務や救急車対応等で良好なコミュニケーションを取ることができました。先生方との距離が近く相談しやすい環境であるため、手技など何かやりたい時、何か困った時にはすぐに対応していただけます。また個人的には、看護師が親身になって採血やルート確保等を教えてくださり、処置室でいつでも実践させていただける環境がとてもありがたかったです。
 回し者かと思われるほど良いところばかり書いてしまいましたが、是非見学に来て実際に雰囲気を感じていただけたらと思います。最後になりましたが、医師1年目を当院で研修できてとても幸せでした。お世話になった方々に深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

初期研修1年目 横手 医師

 私は愛媛大学協力型プログラムで1年間、松山市民病院で研修させていただきました。
松山市民病院の魅力は、多くありますが、その中でも研修内容の充実、自由度の高さは大きな魅力だと考えます。
研修内容の充実についてですが、松山市の救急輪番に含まれているため、8日に1回、救急対応を学ぶことができます。救急では内科、外科、整形外科、脳外科、小児科に入ることができ、それぞれの科でのfirst touchの仕方を学ぶことができます。必ず指導医も確認してくれるため、安心して学べる環境です。また、救急日の翌日には、救急科・放射線科の先生方にフィードバックしていただく時間もあり、前日には聞けなかった問題点等も解決することができます。
 自由度の高さについてですが、研修医の数も比較的少人数のため、ローテの変更等融通が利きやすい環境にあると思います。また、自分のローテ中の科以外の科での処置や、興味のある症例についても、参加・見学が可能です。そのため、多くの症例を経験することができると思います。
 松山市民病院での研修は成長できる環境が整っていると思います。ぜひ興味のある方は見学に来てみてください。

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