平成31年 初期研修(基幹型)

初期研修2年目 榎本 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
榎本 医師

 私は松山市民病院基幹型研修医として2年間研修を行いました。初期研修では頻度の高い疾患を経験することができ、二次救急を行っている市中病院での研修を受けたいと考えていたため松山市民病院を希望しました。

 松山市民病院の研修の特徴として研修科を自分で選択することができること、最初の2ヶ月で処置室や麻酔科で手技を学べるということがあります。私は消化器内科(5ヶ月)、循環器内科(2ヶ月)、糖尿病内科(2ヶ月)、血液内科(1ヶ月)、外科(2ヶ月)、麻酔科(2ヶ月)、小児科(1ヶ月)、皮膚科(1ヶ月)、精神科(1ヶ月)、救急科(2ヶ月)、放射線科(1ヶ月)、地域研修(1ヶ月)を回りました。また、松山市民病院で研修できない神経内科は愛媛大学で研修することで対応してもらいました。私は消化器内科志望なので、志望科を多く回りつつその他の科も幅広く回るという形を取ることができ、有難かったです。また、それぞれの科で先生方が丁寧に教えてくださり、様々な手技も経験させてもらえるため大変勉強になりました。

 救急当直は8日に1回のペースで、研修医は基本的に毎回入ることとなります。内科系、外科系、小児科に分かれており外科系は更に外科、整形外科、脳神経外科に分かれ、その中の何れかの診療科を担当します。一次救急から二次救急まで診ることになるため、感冒やめまいなどの軽症例から心筋梗塞、心肺停止などの重症例まで経験することができました。ERには上級医の先生が一緒に入って教えて下さるので、基本的な問診・診察や創処置、縫合などを勉強することができます。また、救急日の翌日には救急科の先生がカンファレンスをして下さり、対応に困った症例などの検討ができるためフィードバックすることができます。

 どの診療科でも先生間、職種間の垣根が低いため気軽に相談することができ、自分から希望すれば内視鏡、エコー、CVCなど様々な処置を経験させて頂くこともできました。コメディカルの方達も優しいため、1人の患者さんをそれぞれの職種の意見を聞きながら診療できるという面でもやりやすかったです。

 救急で丁寧に教えてもらえること、研修医が主体的に動くことで多くのことに挑戦させてもらえることなど、多くの魅力がある病院なので市中病院での研修を考えている医学生の方は、是非一度病院見学に来てください。

初期研修2年目 佐々木 医師(基幹型)

松山市民病院研修医2年の佐々木海人です。基幹型の研修医として2年間研修をさせて頂きました。

松山市民病院を研修先に選んだ経緯

初期研修2年目
(基幹型)
佐々木 医師

 もともと出身は松山ですが、出身大学は杏林大学だったので初期研修医としてどこで働くか、出身大学、他県外の病院、地元の病院とたくさん選択肢はありました。自分の研修先の希望としては、人数が多すぎない研修病院で症例も多く経験できる病院がいいなと考えていました。積極的な性格ではなかったので、大人数の研修医がいるとその中に埋もれてしまうのではないかと心配だったことと、研修医の間になるべくcommon diseaseを経験したかったことなどが理由でした。
 愛媛の友人にこれらに当てはまる病院はないかと相談したところ、松山市民病院はどうかと勧められ、調べてみると研修医の人数、病棟数、救急対応など自分の希望に当てはまる部分が多く、見学にも行ってみると職場の雰囲気もよく、他の病院を見学することなく松山市民病院で研修することを決めました。

実際に働いてみて

 働き始めてから8日に1回の救急対応では上級医と共に内科救急での外来診察、救急車対応での問診、診察、画像読影など、また外科・整形外科・脳外科救急での創傷処置、縫合、耳鼻咽頭や皮膚疾患、頭部外傷、骨折、脱臼などさまざまな症例を経験することができました。各科でとてもスキルアップできたと感じています。
 また日々の研修は、少人数の研修であり自由度が高く希望にそった研修をさせて頂けました。もともと志望科は特に決まっていなかったのですが、消化器外科を研修した際にとても楽しいと感じ、専門として3年目から消化器外科に進むことを決めました。
 外科では学生の時と異なり、上級医の指導の下、手術、術前術後管理などたくさんの手技や治療を経験させて頂けました。これも少人数で研修をしているからこそだと感じました。

研修先に迷っている方へ

 初期研修はさまざまな科の症例を経験できる貴重な期間であり、今後の基礎となると思います。個々に添った自由度の高い研修を希望されている方は、是非松山市民病院に一度見学しに来てください!!

初期研修2年目 鶴岡 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
鶴岡 医師

 私は初期研修として松山市民病院の基幹型初期臨床研修プログラムを選択しました。初期研修の間にcommonな疾患への対応力をつけたいと考えたことや、子育てする上でも都合がよかったことなどがその理由です。前者に関しては各科のローテートや救急日の対応を通じて成長できたと感じますし、後者に関しては子の運動会や発表会、参観日にもきちんと参加できており、公私ともに充実した研修期間を過ごせたと考えています。

 私は研修開始当初、進路として主に内科を考えており、研修1年目には糖尿病・内分泌内科(3ヶ月)、呼吸器内科(1ヶ月)、循環器内科(1ヶ月)、消化器内科(1ヶ月)、血液内科(1ヶ月)、腎臓内科(1ヶ月)と広く内科領域の研修を行うとともに、外科(1ヶ月)、小児科(1ヶ月)、麻酔科(1ヶ月)、放射線科(1ヶ月)をローテートしました。上記の科で研修する中で放射線科にも興味を抱いたため、2年目に愛媛大学の放射線科を3ヶ月ローテートし、3年目以降の進路として放射線科を選択しました。2年目はその他に救急科(1ヶ月)、整形外科(1ヶ月)、皮膚科(2ヶ月)、泌尿器科(1ヶ月)、地域医療として市立大洲病院(1ヶ月)、精神科として真光園(1ヶ月)をローテートし、研修期間の最後に3年目以降の進路として選んだ放射線科で再度2ヶ月研修を行う予定としています。松山市民病院は比較的多くの診療科が揃っていますが研修医の数はそこまで多くはないため、指導医の先生方から様々なことを熱心に教えて頂ける機会が多く、ローテートの予定変更もある程度融通が利きやすい点がよかったと思います。

 また、研修期間中にポスターやオーラルでの学会発表も多く経験しました。学会発表をする場合には病院から旅費などの補助も受けられます。3年目以降の進路がどの科であったとしても、学会での発表を求められる機会はあります。初期研修中から学会発表をしやすい環境が整っていることは、松山市民病院の大きな魅力の一つだと思います。私も複数回の学会発表を通じて、まず発表すること自体に慣れることができましたし、『医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2018京都』では優秀演題賞を受賞することもできました。ご指導頂いた新谷先生をはじめ、ご協力頂いた方々に深く感謝しております。

 その他、モバイルデータ通信可能なiPadの支給がある点も魅力かと思います。解剖学や内科学など、研修中確認したくなる内容の電子書籍が複数プリセットされているだけでなく、一定額内で自分が読みたい電子書籍を選んで追加でき、調べ物がある時に重宝します。

 色々書きましたが、初期研修を振り返ってみると非常に恵まれた環境で研修ができたと感じます。先生方や医療スタッフは優しく、職場の雰囲気はよく、楽しい飲み会も沢山ありました。病院見学の際には公私ともに充実した研修期間を過ごせる環境が整った松山市民病院の良い雰囲気を感じ取ってもらえれば、と思います。

初期研修2年目 中村 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
中村 医師

 松山市民病院初期研修基幹型2年目の中村です。
 松山市民病院を初期研修で選んだ理由は、頻度の高い疾患を多数経験できることと各科の垣根が低く他科の先生にすぐに相談できる雰囲気があることです。また、さまざまな手技を1年目の早いうちから経験させてもらえる環境も魅力的でした。

 実際働いてみると、消化器内科では腹部エコーや上部内視鏡、循環器内科では心エコーなどが経験できますし、外科系ではもれなく手術中の縫合などをさせていただけます。研修医にチャレンジさせてもらえることが多くあり、もちろん上級医の先生方からしっかりフォローもいただけます。またローテートしている科以外の先生にも困ったことがあればすぐに相談できます。これは研修医の使う医局に様々な科の若手~中堅の医師がいることで、普段から相談しやすい雰囲気があるからだと思います。

 研修医の環境としては、ローテートする科は比較的自由に組めますし、2ヶ月前までなら予定していた科を変更することもできます。研修医の人数は10人余りのため、症例を取り合うような人数でもなければ、一人当たりの仕事量が多すぎるということもないように思います。また、普段から休憩したり、勉強会を開催したり様々な用途で自由に使える「臨床研修室」という部屋があり、研修医間で知識の共有を図ることもできました。

 松山市民病院研修の特色として8日に1度の救急輪番当番日があります。これにはほぼすべての研修医が内科系、外科系のいずれかに割り振られ(小児科や放射線科もあります)、walk inの診察、救急車対応は研修医の裁量にある程度任せていただけます。救急の対応を学ぶことが研修医としての力が一番身につく場になるのではないでしょうか。風邪や腹痛といった1次救急レベルから脳卒中、心筋梗塞、多発外傷といった3次救急レベルまで幅広い疾患を経験することが可能で、上級医と一緒に行うその初期対応・診断技術は特に勉強になると思います。また、経験できる疾患の幅広さが市中総合病院の良さだと思います。
 最後になりますが、この2年間の研修は医者としての心構えや、国家試験の勉強だけでは得られない現場の知識を学ぶのにとても有意義だったと思います。もし興味のある方は一度見学から始めてみてはいかがでしょうか。

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