理事長ご挨拶
~永頼会誕生60周年を迎えて~
一般財団法人永頼会 松山市民病院
理事長 山本 祐司
2024(令和6)年1月1日発生の能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災者の皆さまには心からお見舞い申し上げます。被災地の皆さまの安全と一日も早い復興をお祈りしております。
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院長ご挨拶
松山市民病院らしさを地域の発展に活かす
一般財団法人永頼会 松山市民病院
院長 柚木 茂
この度の令和6年能登半島地震により被災された皆さまと、そのご家族、関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
また松山市民病院と連携、交流をいただいている医療機関・施設と地域住民の皆様には日頃よりご支援とご指導をいただき心より感謝いたします。
昨年は、野球、陸上、ラグビーなどの世界大会で大谷翔平選手をはじめ、多くの日本人選手が活躍し、希望と勇気をもらいました。また、5月に新型コロナ感染症が5類に移行し、人々の暮らし方や働き方に対する意識の変容から、社会や経済が新しく進化・発展を始めた「ポストコロナ時代」の幕開けといえる1年でもありました。
当院は2022年より中期目標を「地域住民のために急性期医療と各科の専門性を活かした高度医療を目指す」として昨年も多くの取り組みをしてまいりました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)化の一環として、病理診断科ではデジタル病理スキャナ、自動染色装置、病理診断システムを順次導入、更新いたしました。また、マイナンバーカードと健康保険証一体化への対応、サイバーセキュリティ対策、出退勤管理や年末調整のシステムの導入など、時代に合わせた対応を積極的に行ってまいりました。新たな取り組みとして「松山市民病院 出張・おでかけミーティング」を開始し、転倒予防対策チーム、摂食嚥下支援チームが地域の施設にて講演と技術指導を行いました。受け入れていただいた施設の皆様には心から感謝いたします。今年も引き続きこの活動を行い、連携の強化と地域医療の発展に繋げたいと思います。
今年は辰年です。辰年は「活力旺盛」「大きな成長」「形が整う」などの意味を持つ年だといわれています。当院も最新の知識と技術を取り入れ、成長し、地域の皆様に松山市民病院らしさをアピールする年と考えています。そこで、松山市民病院らしさを生かすために、次の5つの目標を掲げます。
1.患者さんに寄り添った医療の提供
2.がん診療への発展的取り組み
3.医療用ロボット、AI機器の導入
4.人材育成、職場環境・処遇の改善
5.地域貢献
今まで以上に患者さんの気持ちを大切にし、患者さんに寄り添い、きめ細やかな対応をする病院を目指します。そのため、がん診療関連への取り組みを強化し、がんサロンを本格稼働する予定です。
2月再開の4S病棟には緩和ケア病床を設定し、緩和ケアの充実を図ります。
また、医師働き方改革への取り組みと並行して、病院全体の職場環境・待遇の改善にも取り組んでいきます。人材育成に力を注ぎ、若手職員はもとより、中堅職員、幹部職員にも学びの機会を提供できる環境作りをしていきます。
4月には、医療保険・介護・障害福祉サービスのトリプル改定があり、その中で、医療機関の統合と機能分担が求められています。当院は、急性期基幹病院としてがん診療にも取り組むことで、地域の発展に貢献していきたいと考えています。12月には病院機能評価を受審し、更なる医療サービスの向上を目指します。
今後とも皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。