下肢静脈瘤外来のご案内
診療日時
毎週木曜日の午前
※予約・問合せは心臓血管外科まで(代表:943-1151)
下肢静脈瘤について
原因・症状
長時間の立ち仕事や妊娠・出産が主な原因です。遺伝的な要素もあると言われています。
立ち仕事の後の下肢のだるさや腫れ、夜間のこむら返りが主な症状です。
病気が進行すると痒みを伴ったうっ滞性皮膚炎や治りにくい潰瘍ができることもあります。
治療の適応
静脈に逆流があり、下肢静脈瘤による症状が強ければ治療の適応です。
皮膚炎や潰瘍がある場合は特に治療が必要です。
治療法
代表的な治療法としては、手術で悪い静脈を引き抜くストリッピング手術、
血管の中から治療するレーザー治療と高周波治療があります。
レーザー治療は2011年1月から、高周波治療は2014年6月から保険適用となりました。
血管内高周波治療について
どのような治療ですか?
悪くなった静脈の中に細いカテーテルを通して、高周波の熱によって静脈をふさいでしまう方法です。
以前から行われているストリッピング手術は、悪くなった静脈を手術で取り除きますが、高周波治療は中から静脈をふさいで血を流れなくしてしまう治療です。
また、レーザー治療より低い温度で治療でき、安全と言われています。
良い点は?
高周波治療は身体に優しい“楽な”治療です。
従来のストリッピング手術では足の付け根と膝の2か所を切開しなければ
ならないのに対し、高周波治療では細い針を刺すだけで治療することができます。
レーザー治療に比べても手術後の痛みや皮下出血が少ないと言われています。
焼いた静脈はどうなるのですか?
高周波で焼かれた静脈は血管が収縮してふさがってしまい、
血液が流れなくなります。
静脈をふさいでしまって大丈夫ですか?
大丈夫です。ふさいでしまう静脈は身体の表面の静脈ですが、
身体の深いところにも静脈はあるので足の血液はそちらを通って心臓に戻ります。
再発は起こりますか?
長時間たつと再発することはあります。
しかし、従来のストリッピング手術に比べても同等だと言われています。
日常生活はどうなりますか?仕事はできますか?
家事や家庭内のこと、事務系のお仕事は翌日から復帰することができますが、
激しい肉体労働や長時間の立ち仕事の方は2~3日後から復帰されることをお勧めしています。
安全ですか?
安全な治療です。また、保険収載にあたって厚生労働省より治療を行う医師には
高周波機器の取り扱いと高周波治療の講習が義務づけられています。
当院で治療を行う医師は全てこの講習を受講し、学会による認定を受けています。