2024/12/06
眼瞼下垂について 診療希望の方へ
当院での診療を希望されるかたへ(眼瞼下垂外来)
「後天性眼瞼下垂について」および「先天性眼瞼下垂について」にそれぞれ手順を記述しています。手術適応、治療方法、診療の実際についてはそちらをご覧ください。
眼瞼下垂外来 予約制について診療と簡単な検査をして、病態と手術の説明をすると、30分から1時間くらいかかります。診療する施設が少なく、遠方からの患者さんも多く来られるため、眼瞼下垂外来は予約制としております。予約外の場合は、何時間もお待たせしたり、診察を後日とさせていただく場合もございます。このホームページを見られ、診察をうけようと思われる方は、電話予約をお願いいたします。
電話: 089-943-1151 → 形成外科外来 看護師まで
電話受付時間:平日 午後1時半~3時半まで
お願い
受診の際、可能でしたら問診表(下記①)と眼瞼下垂の問診表(下記②)の両方を印刷し(A4サイズ)書き込んだ上でお持ち下さい。
番外.眼瞼下垂ではないが、ふたえの手術を受けたいかたへ
眼瞼の治療をしていると、「重瞼(ふたえ)手術を受けてまぶたが余計に開かなくなった、眼瞼下垂でおこる不定愁訴がでてきた」と言われる患者様がたくさん来られます。
特に「埋没法」を受けられたかたに多いのですが、この原因は埋没させる糸がミュラー筋を強く締め付け、この筋肉をコントロールしている特殊な細胞(カハールの介在細胞と呼ばれています)を暴走させているのではないかと推測されます。ゆえに、私どもといたしましては、この術式は、かなりのリスクがあると言わざるをえません。
そもそも、「ひとえ」のまぶたは、「ふたえ」にする構造が弱いのではなく、「ふたえ」を作りにくい構造があるのです。まぶたを開けにくくする「横走靭帯」が強く、まぶた表面近くの脂肪層(ROOF)が厚く、線維が多く、つまり硬いのです。それらをそのままに無理に「ふたえ」を作ることは不自然な形態を作ることや「ひとえ」に戻ってしまうことも少なくありません。
当施設では、美容手術は行っておりません。ですから、このページを読まれた「ふたえ」手術希望の方は、切開法で、ROOFの減量と横走靭帯の切除を合わせて行なってくれる施設を探されると良いと思います。もちろん、時間、金額も必要でしょうし、腫れも一時ですが強く出ます。しかし、一生のことですので、安易な判断をなされませぬように願っております。
↓「眼瞼下垂について」リンク