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外来診療担当表
外来診療(痛み外来)は2020年3月末をもちまして終了させていただきました。
特色
麻酔科医の仕事
麻酔科医は麻酔をかければ終わりでしょうか?手術中は何をしているのでしょう?
「麻酔」は当初手術に際して患者さんに苦痛を与えないように眠らせ、神経を麻酔することだけを目的としていました。
しかし現在では手術や傷・病気が身体に与える侵襲から身体を守りあるいは侵襲に対する心身の反応を最小限に抑えることを目標とする全身管理を目的としています。
ですから手術前の状態を十分評価しこれに基づいて患者さんの意識を管理し、侵害刺激をブロックし、呼吸や心臓の動きや身体のバランス、体温、出血の状態を十分よい状態に保つように管理しているのです。
全身麻酔だけではありません。その他の麻酔でも同じです。麻酔をした後も常に患者さんのそばにいて安全に手術が進行するよう、麻酔で合併症を起こしたり事故のないよう目を光らせているのです。
麻酔科医が救命救急や集中治療に関わるのも同じく全身管理を必要とするからです。
麻酔科医のモットー:“安全第一”
手術中の麻酔について
当院には麻酔専門医が常勤しています。
- 全身麻酔
- 硬膜外麻酔
- 腰椎麻酔
- 腕神経叢ブロック
- 閉鎖神経ブロック
- 静脈内麻酔
よくあるご質問
Q:麻酔が途中で切れたりしないの?
A: 手術中は常に麻酔薬を投与し続けていますので、手術が長くなっても麻酔が途中で切れる事はありません。
Q:麻酔から覚めないって事はないの?
A: 麻酔から覚めないということは、まずありません。ただ手術中に脳梗塞などをおこした場合は体内から麻酔薬がなくなっても脳の影響で意識が戻らないことはありえますが、ごく稀です。
Q:気管内チューブを入れるとき苦しくはないの?
A: 基本的には眠ってから行ないますので苦しくはありません。緊急手術やその他特殊な場合はそうではありませんので、少し苦しいこともあります。
対象疾患・治療
- 手術中の麻酔
- 救急蘇生
- 集中治療
- 手術室・ICUの管理・運営
麻酔の種類
局所麻酔(局所浸潤麻酔)
目的とする部位の皮膚に局所麻酔薬を注射したり、表面に局所麻酔薬を塗布してその部位だけ痛みを感じなくさせる方法。
例)けがをして切った部分を縫合する場合。
胃内視鏡検査などの時にのどを麻酔する場合。
伝達麻酔
身体の痛みは末梢神経から脊髄を経て脳へ伝わります。末梢神経から脊髄までの経路のどこかを局所麻酔薬を用いて遮断し痛みを感じなくさせる方法。
例)手や腕の手術の場合、首や脇の下にある腕神経叢を麻酔する場合。
抜歯の際に歯茎の神経を麻酔する場合。
脊椎麻酔
脊髄は硬膜という膜に囲まれていて中は脳脊髄液という液で満たされています。脊椎麻酔は腰から針を刺して硬膜を穿通しこの液の中に局所麻酔薬を入れる方法です。下半身がしびれて動かなくなります。
例)虫垂炎の手術。子宮筋腫の手術。足の手術の場合。
硬膜外麻酔
硬膜の外側は脊椎になっており、この硬膜と骨との間は硬膜外腔という部分があります。ここに局所麻酔をいれることで胸部なら胸部、腹部なら腹部といったように効かせたい範囲にだけ麻酔を行うことができます。またカテーテルを留置することで何日も麻酔を続けることができます。
例)足の手術で長時間かかる場合。無痛分娩。
現在は全身麻酔と併用して行い、術後の疼痛対策として多用されています。
全身麻酔
吸入麻酔薬あるいは、静脈内麻酔薬を投与して患者さんの意識を無くして(眠らせて)手術を行う方法です。
施設認定
- 麻酔科認定病院
医師紹介
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部長宮﨑 博文(みやざき ひろふみ)
- 卒年
- 1990年
- 資格
- 日本麻酔科学会 専門医・指導医
- 専門領域
-
部長寺尾 欣也 (てらお きんや)
- 卒年
- 2004年
- 資格
- 日本麻酔科学会 認定医・専門医・指導医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
厚生労働省麻酔科標榜医
卒後臨床研修指導医
- 専門領域
-
副医長谷島 由佳理(たにじま ゆかり)
- 卒年
- 2013年
- 資格
- 日本麻酔科学会 認定医
- 専門領域