2024年3月に手術支援ロボット「Da Vinci Xi」を導入し、 泌尿器科分野でロボット支援手術を開始します。
ロボット支援手術とは
当院では手術支援ロボット『ダビンチサージカルシステム』(以下、ダビンチ)を使用しており、術者は従来の腹腔鏡手術と同じようにいくつかの小さな切開部を作ります。
Da Vinci systemの構成
- 執刀医が座り、コントローラーを動かすことで遠隔からアームを動かし、電気メスも通電させることができます。
- 患者さんと接続されます。コンソールの医師が遠隔で操作を行い、4本のアームを用いて手術を行います。
- 搭載されたCPUによりシステムを統合、管理します。
内視鏡スコープが接続され、専用電気メスも搭載されます。
縫合の様子
Da Vinciで折る折り紙(鶴)
「ロボット支援手術」の世界での臨床実績
『ダビンチ』は1999年にアメリカFDA(食品医療品局)の許可を受けて以降、普及が進み、現在世界での臨床実績は年間約100万例。この手術を受けた患者さんも延べ850万人を超えています。(2020年度実績より)
開腹手術との比較
『ダビンチ』は、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像と、人間の手の動きを正確に再現する装置です。こうした特長により、術者は鮮明な画像の下、精緻な手術を行うことができます。ロボット支援下前立腺摘出術には、開腹手術に比べ以下のような利点があります。
● 正確な切除 ● より良い神経温存手術 ・勃起機能(性機能)のより早い回復
・排尿機能のより高い回復率
・排尿機能のより高い回復率
● 出血の抑制、輸血の必要性の低減● 合併症リスクの低減、傷口の感染リスクの低減● 入院期間の短縮● カテーテル留置期間の短縮● より早い回復、日常活動への復帰
研修の様子
パンフレット(前立腺がん)
身体への負担が少ない「ロボット支援手術」を正しく知っていただくための(前立腺がん)パンフレットはこちらからご覧いただけます。