令和4(2022)年 理事長挨拶

地域医療への想い —「あ・か・り(灯り)」—

院長 山本 祐司

理事長 山本 祐司

一般財団法人永頼会 松山市民病院
理事長 山本 祐司

 

 いま、111日の時点であいさつ文を書いております。いよいよ松山にも、一時収束しかかっていた新型コロナ感染が再び第6波という形でオミクロン株とともにやってきました。やはりウィズ・コロナで今年も始まりか?当松山市民病院も昨年に引き続きコロナ対応し、この一年、地域医療貢献という勤めを果たして参りたいと思います。

 私は、2020(令和元)6月末をもって院長退任し、現在理事長職を務めております。また、週2回(月、金)の脳神経外科外来と、交通外傷後意識障害者専用(NASVA)病床の入院患者数名を日常診療にて担当し、引き続き診療を継続しております。
 さて、昨年10月に発足した岸田新内閣は、格差や気候変動など諸課題に向き合い、「成長と分配の好循環」、「新しい資本主義」、「新リアリズム外交」などを掲げております。経済界には官民協力にて賃上げを呼びかけつつ、特にコロナ(オミクロン株)再対応での舵取りで多忙な年初のスタートとなっております。政府には、国民の規律と秩序を守る民度の高さとともに、このコロナ禍の有事を何とか乗り越え終息させ、社会経済活動を復活させるよう期待したいと思います。

 柚木院長が、年頭挨拶で、あらたに中期目標として「―地域住民のために急性期医療と各科の専門性を活かした高度医療を目指す―」を掲げて、より明快に当院の進路を示してくれました。この中期目標をもとに、前向きに具体的に進む松山市民病院に、どうか皆様のご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 私自身は、これまで当院のスローガンやキーワードとともに、一年を通して職員に呼びかけてきていた習慣が残っております。広報誌「えいらい」の新年号には50号記念特集を組んで一区切りをつけました。「信頼と実践」、「共有、理解、行動」、「治す・支える・癒す・活かす」など、当時の合言葉が懐かしく思い起こされました。
 今年(2022)、私自身の地域医療への想いを「あ・か・り」という言葉でまとめてみました。「あ」は「安全・安心」です。「か」は「感染・環境」です。そして「り」は「倫理・理想」です。それぞれ、私自身の中での、これまでと今とこれからの地域医療への想いを込めて、語呂合わせのキーワードとしてみました。現場を預かる各医療従事者にはそれぞれの立場で地域医療への様々な想いがあることでしょう。何か共通する言葉としての「あかり(灯り)」を自ら問い、自ら求め実践する一年として行きたいものであります。

 患者・家族の皆様、関係する諸機関・施設等の皆様に、改めて永頼会松山市民病院とのご交誼をよろしくお願いいたします。

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