松山市民病院は2024年5月に手術支援ロボット
Da Vinci Xiを導入し、7月に稼働を開始しました。
ダビンチは、高画質で立体的な
3Dハイビジョンシステムの手術画像と、
人間の手の動きを正確に再現する装置です。
こうした特長により、術者は鮮明な画像の下、
精緻な手術を行うことができます。
松山市民病院は2024年5月に手術支援ロボット
Da Vinci Xiを導入し、7月に稼働を開始しました。
ダビンチは、高画質で立体的な
3Dハイビジョンシステムの手術画像と、
人間の手の動きを正確に再現する装置です。
こうした特長により、術者は鮮明な画像の下、
精緻な手術を行うことができます。
ロボット支援下前立腺摘出術には、開腹手術に比べ以下のような利点があります。
拡大視野と3次元立体画像で体内の奥行きまで正確に把握し、精密かつ正確な手術ができます。
また、術者の手ぶれも補正でき、人間の手以上の可動域のあるロボットアームが精緻に作動することで、
より安定した自然な動きで病変部を確実に切除することが可能となります。
鉗子の正確で精密な動きにより、切除対象以外の正常な組織や神経などを傷つけることが少なく、
体の機能の温存効果を高め、神経障害を最小限に抑えることができます。
小さな傷口で済む低侵襲手術のため、出血量が最小限に抑えられ、
創部の感染症リスクが低く、術後の合併症発生率も低い傾向にあります。
前立腺手術においては、前立腺摘出後の尿道と膀胱の吻合が正確なため、
より短期間で尿道カテーテル抜去が見込めます。
低侵襲手術のため、術後の疼痛が軽減される傾向にあります。
また、開放手術と比べて入院期間を短縮することができ、
より早い回復、日常生活への復帰が可能となります。
医療で活躍している手術支援ロボット『ダビンチ』の特徴を詳しく解説します。
手術支援ロボット『ダビンチサージカルシステム』(以下、ダビンチ)はいくつかの小さな切開部から手術を行います。
この方法により、従来の開腹手術における切開部よりも面積を減らすことができるため、患者の負担軽減につながります。
Da Vinci Xiを使用した縫合の様子
精密な動作で折り鶴も可能
執刀医が座り、コントローラーを動かすことで遠隔からアームを動かし、電気メスも通電させることができます。
患者さんと接続されます。コンソールの医師が遠隔で操作を行い、4本のアームを用いて手術を行います。
搭載されたCPUによりシステムを統合、管理します。内視鏡スコープが接続され、専用電気メスも搭載されます。
『ダビンチ』は1999年にアメリカFDA(食品医療品局)の許可を受けて以降、普及が進み、現在世界での臨床実績は年間約100万例。この手術を受けた患者さんも延べ850万人を超えています。
(2020年度実績より)
身体への負担が少ない「ロボット支援手術」を正しく知っていただくための
(前立腺がん)パンフレットはこちらからご覧いただけます。